「幼児にサプリ」母親の1割、過剰摂取の恐れ

 

幼児(5歳以下)を持つ母親の1割が、子供に錠剤やカプセルのサプリメントを与えた経験があることが厚生労働省研究班(主任研究者・梅垣敬三国立健 康・栄養研究所情報センター長)の調査でわかった。

梅垣センター長は、「発育過程にある幼児は、大人より摂取した成分の影響を受けやすい」として安易な使用への注意を呼びかけている。

サプリメントは、ビタミンやミネラルなど特定の栄養素を濃縮した食品。カプセル、錠剤、粉末、クッキーなど形態は様々だ。子供用と明示した商品も ある。

調査は2008年10月から09年1月、東北、関東地方の6都県で、計17施設の保育園、幼稚園の保護者にアンケートした。

回答した母親1050人のうち、100人(9・5%)が子供にカプセルや錠剤のサプリメントを与えた経験があった。自分自身でも使った経験がある 母親は41%だったが、子供に与えている母親に限ると86%にのぼり、母親の使用経験と関係していた。

同研究班の過去の調査では、幼児に与えるサプリメントはビタミンやミネラルがほとんどだった。偏食や小食があると自己判断で栄養不足と思い込み、 サプリメントを与える母親も多かった。

だが、ビタミンやミネラルの欠乏が原因の成長障害など限られたケース以外では、有効性が不明な上、錠剤やカプセルは過剰摂取のおそれがある。

母親からの栄養相談に応じる児童施設「こどもの城」(東京・青山)小児保健部の管理栄養士太田百合子さんは、「偏食や小食は、自我が芽生える成長 過程ではよくあること。大切なのは食材の形や味、においを感じ、調理を手伝い、会話しながら楽しく食べる経験をすることです。心配ならまず、医師や栄養士 に相談してほしい」と話す。

米国では、サプリメントが生後間もない乳児にも広がり問題になっている。液状でスポイトを使って与えるため、気づかぬうちに過剰摂取することもあ る。米食品医薬品局(FDA)は今年6月、乳児用の液状サプリメント(ビタミンD)について、過剰摂取により吐き気や嘔吐(お うと)、頻尿などが出るおそれがある、との注意喚起をした。


2009年11月21日設置

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